「本日は遺言日和」黒野伸一著

公開日: 更新日:

 プランニング会社の新入社員・美月が苦し紛れに企画した「遺言ツアー」を、なぜか社長が採用。先輩の梶原の力を借り、温泉宿に宿泊し、司法書士の竹上による遺言の書き方講座と、心理カウンセラーの溝口による個別相談がセットになった2泊3日のツアーを組む。

 しかし、当日になって溝口が事故で欠席。梶原は他の現場に呼び出され、竹上も講義を終えるとさっさと帰京。残された美月は、娘に付き添われ参加した幸助や、まだ19歳の太陽、そして終始酔っぱらっている篤弘ら、いずれも何やら訳がありそうな参加者たちに振り回される。

 遺言を書くという行為を通して、各人の人生を描き出すハートフル・ストーリー。

(実業之日本社 593円+税)



【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  5. 5

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  2. 7

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  3. 8

    芳根京子《昭和新婚ラブコメ》はトップクラスの高評価!「話題性」「考察」なしの“スローなドラマ”が人気の背景

  4. 9

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 10

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ