「深夜枠」神崎京介著
自動車販売会社の営業マンの岸谷は、ある夜、所長に連れられSMショーが人気のクラブで飲む。所長が席をはずしたときに女王の姫花が岸谷に声をかけてきた。後日、店外で姫花と会った岸谷は、今まで経験したことがない世界を味わってみないかと誘われる。姫花に連れられ訪ねた豪邸の主は女装した男で、岸谷はこれまで知らなかった性の世界の入り口を垣間見る。
姫花に見初められた岸谷は、彼女から上流階級の人々のさまざまな性の要求に応える仕事の相棒に選ばれる。手始めに箱根の高級旅館の客室で、姫花に指示されるままセックスを始めると、黒装束で身を固めた男女が部屋に忍び込んできた。
上流階級の夜の社交界を描く官能長編。(光文社 580円+税)