大坂なおみ世界ランク急降下…進歩の足固めには「負け味」を十分積むこと
ジョコビッチ騒動は取りあえず棚に上げ、テニスの全豪オープンは最終局面を迎えた。
男子はベテランのナダル、女子は地元のバーティの活躍で賑やかだが、昨年のチャンピオン、大坂なおみは3回戦でアマンダ・アニシモバ(米国)にフルセットで敗れ、1週目にして姿を消した。
強烈なショットを軸にした攻撃的なプレーを見せながらマッチポイント2本からの逆転負け。ロシアの血を引く注目の20歳は噂通りの鋭いリターンだったが、世界ランク60位の格下だけにショックは大きい。現地報告によれば試合後には泣き崩れ、チームが必死になだめていたとか。
ツアーは3月のインディアンウェルズ、マイアミの準メジャーを経てヨーロッパのクレー、芝へと移る。現在14位の世界ランキングが週明けに90位前後まで急降下すれば、シードはつかず、いきなりトップ選手と対戦の可能性もある。
昨年のマイアミがベスト8(215ポイント)だったから最悪、ここで120位あたりまで落ちる可能性もあり、そうなれば原則、4大大会は予選からと、前途は多難だ。