発掘おもしろ図鑑
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「鳥居大図鑑」藤本頼生編著
IT化甚だしい21世紀でも、日本人の暮らしに神社は欠かせない存在である。最近では、日本を体感できる場所として外国人にも人気が高い。 その神社の神域と、外界を隔てているのが入り口に立つ鳥居だ。…
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「昭和の品格 クラシックホテルの秘密」山口由美著
クラシックホテルとは、戦前に創業したホテルで、創業当時の経営指針を継承して、建設当時の建物を維持(改修・復元を含む)、現在も営業を続けているホテルのこと。 この条件を満たし「日本クラシックホ…
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「ニッポン制服 百年史」森伸之監修 内田静枝編著
平成の30年にさまざまな風俗が生まれては消えていったが、この時代に台頭し、常に刷新を繰り返しながら、しっかりとその地位を確立したひとつが女子高生ファッションだった。今や「ティーンエージャーの魅力を輝…
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「全国作家記念館ガイド」作家記念館研究会編
待ちに待ったゴールデンウイークまであと1週間。前代未聞の10連休とあって、国内外を問わず、遠出する人が記録的な数になるという。多くの人が旅行の計画や準備に余念がないことだろう。 名だたる観光…
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「ゆるカワ 日本美術史」矢島新著
日本発の「カワイイ」文化は世界を席巻し、「カワイイ」はもはや共通語になりつつある。現代人の「カワイイ」もの好きはご先祖さま譲りで、日本美術最大の特色は「庶民的で親しみやすい造形が発達したこと」だとい…
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「したたかな植物たち 春夏篇」多田多恵子著
春本番。街路や公園の植物が、一斉に目覚め、日増しに緑が濃くなっている。桜とともに春の到来を告げるタンポポは、多くの人にとって綿毛を飛ばした思い出とともに人生で一番最初にその名を覚えた植物のひとつだろ…
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「民芸お菓子」福田里香著
1970年代に人気を誇った版画家の棟方志功は、日本で一番、食品の包装紙を描いた画家でもあるそうだ。今も各地の銘菓の包み紙などにその作品が使われている。 本書は、棟方のように「民芸運動」に携わ…
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「銭湯図解」塩谷歩波著
町中の銭湯は、温泉と同様、日本が世界に誇る入浴文化だが、近年、加速度的に姿を消しつつある。本書は、銭湯を愛するあまり、東京・高円寺にある銭湯「小杉湯」に転職した著者が、お勧め銭湯を俯瞰図で紹介するビ…
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「街角の昭和遺産」河畑悠著
いよいよ平成の終わりが近づき、昭和はさらに遠くなりつつある。本書は、そんな昭和の時代には当たり前のようにあったが、いまやその姿を見ることがなくなったさまざまな職業=「絶滅危惧職」を取材したフォトルポ…
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「世界で一番美しい病原体と薬のミクロ図鑑」コリン・ソルター著、石黒千秋訳
何も知らずにページを開いたら、きっと現代アートかアートフラワー関連の画集や写真集と勘違いすることだろう。この冬、猛威を振るったインフルエンザやはしか、風疹などの伝染病をもたらすウイルスや細菌などの病…
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「マイ遺品セレクション」みうらじゅん著
著者によると「マイ遺品」とは、「死ぬまで捨てるもんか!」と強い意志を持って収集し続けているモノのことだそうだ。 ニッチなジャンルで静かなブームを次々と巻き起こしてきた著者は、幼いころに始まっ…
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「知れば知るほど面白い!クセがつよい妖怪事典」荒俣宏監修、佐古文男・画と文
SNSであらゆる出来事が瞬時に世界中に配信される時代、妖怪なんているわけがないとあきれ顔の人に忠告。 かの水木しげる大先生いわく、妖怪は見えるものではなく「かんじるもの」だそうだ。そして「子…
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「吉田謙吉と12坪の家」 布野修司ほか著
吉田謙吉氏(1897~1982)は、大正、昭和に活躍した舞台美術家。大正13年に設立された劇団「築地小劇場」の創立メンバーでもある。 その活動は、演劇だけに収まらず、装丁や文筆など、さまざま…
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「本のある空間で世界を広げる 図書館さんぽ」 図書館さんぽ研究会著
図書館利用派はもちろん、購入派の愛読家にもおすすめの図書館ガイド。最近の図書館は(購入派が)しばらく足を踏み入れていない間に、すごいことになっているようだ。 例えば、都心のど真ん中、日比谷公…
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「BODY 世にも美しい人体図鑑」スティーブ・パーカー著 A・ベイカー/絵 千葉啓恵訳
あなたは、自分の体の中に全部でいくつの骨があるかご存じだろうか。正解は(基本的には)206個。幼児期には300個を超えるそうだが、成長とともに頭の骨などがくっつき、総数は減少するそうだ(基本的にとた…
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「アウトサイド・ジャパン 日本のアウトサイダー・アート」櫛野展正著
世の中には、他人の目や評価などを一切気にせず、自らに湧き上がる衝動に突き動かされるように、ひたすら創作活動を続ける人がいる。そうした市井の表現者たちを紹介するアートガイド。 こうした人々の作…
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「からだのための食材大全」池上文雄ほか監修 NHK出版編
「フィサリス」「パースニップ」「マニキュアフィンガー」……なんとも洒落た名前だが、その正体をご存じだろうか。 実はすべて食べられるもの。順番に食用ホオズキ、白ニンジンなどの名で売られているセリ…
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「ポケット版 ドングリさんぽ手帖」宮國晋一写真・文
どれも似たり寄ったりで、特にすぐれたものがないことを「ドングリの背比べ」というが、本書を手にしたら、このことわざが大きな間違いであることを知るだろう。 そもそも、ドングリとはブナ科の樹木にな…
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「イラストでわかる映画の歴史」アダム・オールサッチ・ボードマン著 細谷由依子訳
DVDやオンデマンドなど、いまや気軽に映画を楽しめる時代となったが、初めて映画館で映画を見た時のわくわく、ドキドキした体験を覚えている方も多いことだろう。本書の著者が初めて映画館で見た映画は「スター…
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「東京の橋 100選+100」紅林章央著
東京には車が通れる橋だけで五千数百、歩道橋や鉄道橋を加えると7000を超える橋があるという。その中から厳選した100橋に、特色がある鉄道橋・歩道橋100橋を加えて紹介するガイドブックだ。 「千…