アリゾナ州は数百億円の経済効果より医療崩壊回避を優先
大リーグでは、毎年2月中旬からスプリングトレーニングが始まる。
今年も大リーグ30球団の多くが2月15日から17日の間にアリゾナ州とフロリダ州でスプリングトレーニングを開始し、2月27日からは実戦が行われる計画だ。
現在も米国内では新型コロナ感染の拡大が続いているものの、大リーグ機構は今年1月に各球団に対して、予定通りスプリングトレーニングを行うこと、さらに所定の準備を行うことを指示している。
これに対し、1月25日にアリゾナ州内8都市の首長らが、大リーグ機構に対してスプリングトレーニングの開始時期の延期を要求する書簡を送付した。
書簡には各球団が拠点を置くピオリアやスコッツデール、メサの市長やフェニックスの市政担当官らが名を連ねている。
加えて、アリゾナ州でスプリングトレーニングを行う15球団で構成するカクタス・リーグの事務局長、インディアン・コミュニティーの代表者も署名しているから、書簡は事実上アリゾナ州の行政機関の総意といってよい。