メジャーリーグ通信
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テキサス州で銃乱射事件が起きても…米球界が規制推進に積極的にならない決定的理由
米テキサス州ユバルディの小学校で児童19人を含む21人が死亡した銃乱射事件は、「銃社会・アメリカ」の暗部を改めて浮き彫りにした。事件の発生を受け、連邦議会では上院議員のクリス・マーフィーが演説し、「…
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女性暴行疑惑のサイ・ヤング賞右腕に2年間の出場停止処分を科した思惑
大リーグが米国のスポーツ界の発展に寄与した役割は大きい。 1947年4月15日にジャッキー・ロビンソンがブルックリン・ドジャースに昇格して公式戦に出場したことで「人種の壁」を乗り越えた。さら…
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スポーツ界はロシア人排除の動き…大リーグが「ウクライナ問題」に傍観者でいられる理由
今年2月にロシアによるウクライナへの侵攻が始まると、スポーツや芸術の分野からロシア人を排除する動きが広まった。 北京パラリンピックからロシア選手団が排除されたことや、世界的な指揮者でロシア人…
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大リーグの今後を占う今季の集客力…NBAとNFLは上回るも環境は依然として厳しい
現地時間の4月7日、大リーグの2022年の公式戦が始まった。 経験豊かな選手も大リーグ初出場となった選手も、それぞれが新しいシーズンの始まりに満を持して臨んでおり、日本人選手に限っても、鈴木…
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「大谷ルール」への支持はMLB労使紛争での“分かりやすい構図”がもたらした
ロシアによるウクライナへの侵攻は、短期間で決着するという見立てがあった一方で、1カ月以上が経過した現在も、戦況は膠着している。 こうした状況の中で、ウクライナ大統領のウォロディミル・ゼレンス…
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労使対立の激化は米球界の終わりの始まり 動画配信の一般化で視聴者は奪い合いの状況
労使協定の改定を巡り、大リーグ機構及び球団経営陣と大リーグ選手会(MLBPA)とが行っていた交渉が決裂した。 公式戦は当初予定されていた3月31日の開始が変更され、現時点で最速でも4月7日の…
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米大リーグの懸念は「ウクライナ問題」より物価上昇 娯楽費や遊興費の見直しも…
ロシアのプーチン大統領が、ウクライナ問題を巡ってドイツ首相のショルツと会談した後に、記者会見でウクライナ国境からの部隊の撤収を加速させるかは状況次第であると語ったことは、米欧との交渉を有利に進めよう…
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選手会は米連邦調停局の仲裁を拒否…MLB開幕への道のりが依然遠い根拠
「政府が仲裁に乗り出したものの失敗する」といえば、すぐに思い出されるのが1994年から95年にかけてのストライキだろう。 当時大統領であったビル・クリントンが労使双方の代表をホワイトハウスに集…
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「米国プロ野球史上初の女性監督」が注目される本当の理由
右翼から本塁への送球がそれ、一塁手の頭上を越える暴投となったものの、遊撃手のデレク・ジーターが所定の守備位置を超えて中継し、駆け抜けざまに本塁に投げて走者をアウトにする。 ヤンキースとアスレ…
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竜巻被害への対応で露呈した大リーグ機構の思惑…労使対立を有利に解決するための手段に?
現地時間の12月10日にケンタッキー州など米国の南部から中西部の6州で起きた強い竜巻は、多数の死者や行方不明者をもたらす大惨事となった。 15日に大統領のジョー・バイデンがケンタッキー州を視…
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MLBの「ロックアウト」はいつまで続く? 長期化で視聴者から見捨てられる可能性も
新たな労使協定の締結が期日までに実現しなかったことで、大リーグでは機構と経営陣による施設封鎖(ロックアウト)が始まった。 大リーグでロックアウトが行われるのは史上最長の労使紛争となった199…
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インディアンスが来季から「ガーディアンズ」に改称する背景
世界大恐慌の直接の契機となった1929年の「ブラックサーズデー」、米国の財政赤字と貿易赤字の先行きを懸念して起きた1987年の「ブラックマンデー」と「ブラック」と名の付く曜日は世界経済と深く関係する…
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ストライキの懸念も…新労使協定を巡る交渉が難航するカラクリと波紋
新しい労使協定を巡る機構・経営陣と選手会の対立が深刻になっている。 米国東部時間の12月1日23時59分、現行の労使協定は失効する。もしそれまでに新協定が締結されなければどうなるか。経営陣が…
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株価やエネルギー価格の高騰…物価騰貴の恩恵を受けるのはスポーツ界でも経営陣だけ
ネットフリックスで放送されている韓国のテレビドラマ「イカゲーム」が、世界で大きな話題を集めている。 米国では今年のハロウィーンの仮装は「イカゲーム」の登場人物が人気で、関連する衣装が売り切れ…
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テキサス州知事の「ワクチン強制禁止」政策に悩まされる大リーグ
「ワクチンは安全かつ有効で、新型コロナウイルス感染症に対する最善の防御ではあるものの、接種は任意とすべきであり、決して強要してはならない」 米テキサス州知事グレッグ・アボット氏が今月11日に出…
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大谷翔平の“勝ちたい”発言が「積極的な提言」と受け止められる背景
今季の本拠地最終戦となった9月26日のマリナーズ戦後、大谷翔平が記者団とオンライン形式で行った記者会見は、周囲を騒然とさせるものだった。 「ファンの人も好きだし、球団自体の雰囲気も好きだが、そ…
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「9.11」から20年…米国同時多発テロが米国と米球界に与えた影響
世界を震撼させた米国同時多発テロ、すなわち「9.11」の発生から20年が経った。 「唯一の超大国」の米国にとって、1941年の真珠湾攻撃以降では初となる本土への攻撃は痛恨事となった。それだけで…
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新商品「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」にみる大リーグの商魂
大リーグが新たな商品を手に入れた。現地時間の8月12日に行われた「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」である。 野球映画の代表作「フィールド・オブ・ドリームス」にちなみ、撮影現場となったア…
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サイ・ヤング賞右腕バウアーの休職措置が示す 米国社会のDVへの厳しい対応
昨年のサイ・ヤング賞右腕、トレバー・バウアー(ドジャース)の休職期間が延長を重ねている。 7月2日に女性への暴行疑惑を理由に制限リストに入れられた際の休職期間は、当初は1週間の予定であったも…
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カナダ公式戦再開でブルージェイズとMLBは一層のコロナ対策が必要だ
ブルージェイズがカナダに戻る。 カナダが新型コロナウイルス感染症対策として入国制限を行っていたため、2019年9月29日のレイズとの試合を最後にロジャースセンターでの公式戦を行えないままであ…