メジャーリーグ通信
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驚異的「円安ドル高」が大リーグを目指す日本人選手に与える“意外な影響”
値上げの10月がやって来た。帝国データバンクの調査では、10月に値上げされる食品や飲料の数は6699品目で、9月の約2.8倍、2022年に入って最多となる。 さらに、為替相場も9月22日に一…
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エリザベス2世の死去で考える 英国で野球が普及しない理由
英国女王エリザベス2世の訃報は、英国だけでなく世界中の関心を集めた。 1952年の即位以来、70年にわたり王位にあったのは同国史上の最長記録である。さらに、国民の8割以上がエリザベス2世の即…
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エンゼルスは負けてばかり…それでも市場価値が高い「4つの理由」
アート・モレノがエンゼルスを売却する意向を示したことは、予想外の出来事として球界関係者に大きな衝撃を与えた。 ■オーナーが身売りを公表 しかし、本拠地であるアナハイム市との関係の悪化や…
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来季「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」見送りに透けるMLBのしたたか興業戦略
現地時間の8月11日、アイオワ州ダイアーズビルで「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」が行われた。 ヤンキースとホワイトソックスによる昨年の第1回につづき、今回はレッズとカブスが対戦し、4…
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スポーツは「不況に強い」といっても…大リーグも凝視するFRBの利上げの行方
スポーツは不況に強いとされる。 景気の動向にかかわらず、試合が行われている限り人々は会場に行くし、場内で食事や飲み物を買い、ユニホームの複製やタオルなどのさまざまな品物を購入するという現実が…
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「銃と隣り合わせ」の大リーグ 勝っているときほど収拾がつかなくなる
安倍晋三氏が銃撃事件の犠牲者となった。 現職の国会議員が他殺の被害者となったのは日本国憲法下では5人目となる惨事である。 動機がどのようなものであれ政治家への暴力の行使は自由な活動を…
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ジャイアンツのキャプラー監督は国歌斉唱拒否 選手や指導者が社会問題に関わることの是非
講義の途中でも質問をするし、発言を求めると手を挙げ、話が終わればすぐに議論が始まる。米国の大学での授業や国際会議での発表などでは見慣れた光景だ。 さまざまな意見の中には目を見張る内容があり、…
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レイズの「プライドナイト」が浮き彫りにした米国社会の保守的側面
6月は「プライド月間」である。 これは、米ニューヨークで1969年6月28日に起きたストーンウォール・イン事件に始まる、性的少数者の人権を守る運動月間として知られる。 現在では米国は…
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テキサス州で銃乱射事件が起きても…米球界が規制推進に積極的にならない決定的理由
米テキサス州ユバルディの小学校で児童19人を含む21人が死亡した銃乱射事件は、「銃社会・アメリカ」の暗部を改めて浮き彫りにした。事件の発生を受け、連邦議会では上院議員のクリス・マーフィーが演説し、「…
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女性暴行疑惑のサイ・ヤング賞右腕に2年間の出場停止処分を科した思惑
大リーグが米国のスポーツ界の発展に寄与した役割は大きい。 1947年4月15日にジャッキー・ロビンソンがブルックリン・ドジャースに昇格して公式戦に出場したことで「人種の壁」を乗り越えた。さら…
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スポーツ界はロシア人排除の動き…大リーグが「ウクライナ問題」に傍観者でいられる理由
今年2月にロシアによるウクライナへの侵攻が始まると、スポーツや芸術の分野からロシア人を排除する動きが広まった。 北京パラリンピックからロシア選手団が排除されたことや、世界的な指揮者でロシア人…
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大リーグの今後を占う今季の集客力…NBAとNFLは上回るも環境は依然として厳しい
現地時間の4月7日、大リーグの2022年の公式戦が始まった。 経験豊かな選手も大リーグ初出場となった選手も、それぞれが新しいシーズンの始まりに満を持して臨んでおり、日本人選手に限っても、鈴木…
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「大谷ルール」への支持はMLB労使紛争での“分かりやすい構図”がもたらした
ロシアによるウクライナへの侵攻は、短期間で決着するという見立てがあった一方で、1カ月以上が経過した現在も、戦況は膠着している。 こうした状況の中で、ウクライナ大統領のウォロディミル・ゼレンス…
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労使対立の激化は米球界の終わりの始まり 動画配信の一般化で視聴者は奪い合いの状況
労使協定の改定を巡り、大リーグ機構及び球団経営陣と大リーグ選手会(MLBPA)とが行っていた交渉が決裂した。 公式戦は当初予定されていた3月31日の開始が変更され、現時点で最速でも4月7日の…
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米大リーグの懸念は「ウクライナ問題」より物価上昇 娯楽費や遊興費の見直しも…
ロシアのプーチン大統領が、ウクライナ問題を巡ってドイツ首相のショルツと会談した後に、記者会見でウクライナ国境からの部隊の撤収を加速させるかは状況次第であると語ったことは、米欧との交渉を有利に進めよう…
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選手会は米連邦調停局の仲裁を拒否…MLB開幕への道のりが依然遠い根拠
「政府が仲裁に乗り出したものの失敗する」といえば、すぐに思い出されるのが1994年から95年にかけてのストライキだろう。 当時大統領であったビル・クリントンが労使双方の代表をホワイトハウスに集…
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「米国プロ野球史上初の女性監督」が注目される本当の理由
右翼から本塁への送球がそれ、一塁手の頭上を越える暴投となったものの、遊撃手のデレク・ジーターが所定の守備位置を超えて中継し、駆け抜けざまに本塁に投げて走者をアウトにする。 ヤンキースとアスレ…
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竜巻被害への対応で露呈した大リーグ機構の思惑…労使対立を有利に解決するための手段に?
現地時間の12月10日にケンタッキー州など米国の南部から中西部の6州で起きた強い竜巻は、多数の死者や行方不明者をもたらす大惨事となった。 15日に大統領のジョー・バイデンがケンタッキー州を視…
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MLBの「ロックアウト」はいつまで続く? 長期化で視聴者から見捨てられる可能性も
新たな労使協定の締結が期日までに実現しなかったことで、大リーグでは機構と経営陣による施設封鎖(ロックアウト)が始まった。 大リーグでロックアウトが行われるのは史上最長の労使紛争となった199…
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インディアンスが来季から「ガーディアンズ」に改称する背景
世界大恐慌の直接の契機となった1929年の「ブラックサーズデー」、米国の財政赤字と貿易赤字の先行きを懸念して起きた1987年の「ブラックマンデー」と「ブラック」と名の付く曜日は世界経済と深く関係する…