HOT Interview
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「一緒にお墓に入ろう」江上剛氏
金融やビジネスの世界を描いてきた著者が、今作でテーマにしたのは「お墓」。主人公の大谷俊哉は大手銀行で順調に出世してきた、63歳の常務だ。家庭はそれなりに円満だが、10年来の愛人がいた。妻とその愛人の…
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「ハゲの文化史」荒俣宏氏
悩ましいハゲ問題に始まり、古今東西の毛にまつわるトリビアをコンパクトにまとめた一冊だ。 20年ほど前に出版した「髪の文化史」をベースに、飲み薬や植毛技術、ウィッグなど驚きの「ハゲ脱出法」につ…
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「ビンボーでも楽しい定年後」森永卓郎氏
人生100年時代を迎え、安倍政権ではあれやこれやと“高齢者対策”が企てられている。 2016年の年金制度関連法案の改正により年金削減がスタート。厚生労働省の推計によると、今後25年間の平均を…
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「使ってはいけない集団的自衛権」菊池英博氏
時代遅れかつ的外れな外交政策で、近隣国に喧嘩をふっかけては信頼を失う。北東アジアだけでなく国際社会から孤立し、忘れられた国になりつつある日本。いつからこんな状態になったのか。 「すべては安倍政…
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「到達不能極」斉藤詠一氏
第64回江戸川乱歩賞を受賞した今作品は、終戦間近の1945年と、70年以上の歳月が流れた2018年という2つの時代で謎が交錯する、壮大なスケールで描かれた冒険小説だ。 物語の舞台は、南極大陸…
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「1968年」中川右介氏
「プラハの春」にベトナム反戦運動、フランスの「五月革命」。日本でも学生運動がピークを迎え、若者が旧世代と闘った激動の年から今年で50年。本書は、さまざまな出来事があった68年において、「大衆娯楽」に主…
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「ふたりぐらし」桜木紫乃氏
北海道に暮らす40歳で元映写技師の信好と、35歳で看護師の紗弓の夫婦を主人公にした10編の連作短編集だ。 信好は映画関係の仕事で収入を得ようとするがうまくいかず、女房に食べさせてもらっている…
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「吉原はスゴイ」堀口茉純氏
「日本一の遊郭」だった吉原は江戸時代、リアルにどんな町だったのか。 「江戸に詳し過ぎるタレント」として注目を集める著者が、「懺悔」を込めて書いたのが本書だ。 「白状すると、私自身、吉原に長…
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「ジェラシー」草凪優氏
吸いつくような餅肌、豊満な乳房にくびれた腰、発情時の甘い匂いを放ち、艶っぽい雰囲気で男のリズムに合わせて動く。そんな高性能のセックス・アンドロイドがいたら……。 男の夢と欲望を凝縮した、近未…
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「『定年後』はお寺が居場所」星野哲氏
最近、お寺に行ったことはあるだろうか。墓参りや葬式で行ったという人はいるかもしれないが、お寺の利用をそれだけにとどめるのはもったいない。お寺は家でも職場でもない「居場所」を提供する場として、地域コミ…
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「カラス屋、カラスを食べる」松原始氏
カラスの生態や行動を追い続けること25年。眼光鋭く観察するせいか、職務質問されることもしばしば。カラスを約1年ストーキングしたり(行動調査だが)、時には対話し、説教も垂れる。 「先日も隅田川沿…
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「ビートルズはここで生まれた 聖地巡礼 from London to Liverpool」藤本国彦氏
「ビートルズファンの中には、夢を壊したくない、自分のイメージを大事にしたいから『ゆかりの地』には行かない、という人もいます。でも僕は絶対に行ったほうがいいと思うんですよ。だってメンバーが育った家も、ジ…
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「離島ひとり旅」大畠順子氏
旅行や出張などで日本国内の観光地はほとんど制覇し、行きたいところがなくなってしまった……。そんなあなたにおすすめなのが、「離島」への旅だ。国土交通省の定義では、北海道・本州・四国・九州・沖縄本島の5…
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「『君たちはどう生きるか』に異論あり!」村瀬学氏
「今、大ブームになっている吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』は、私も若い頃に読みましたが、良くも悪くもさほど印象に残っていませんでした。それが最近、資料の一環として読み返したところ、あれ? と疑問に…
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「医者が教える 最強の温泉習慣」一石英一郎氏
「世界的に有名なフランスの医薬品に『イチョウ葉エキス』がありますが、その名が『タナカン』。これは当時の田中角栄首相にちなんで付けられた商品名なんですね。原爆投下後の広島で、いち早く息を吹き返したイチョ…
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「親の介護には親のお金を使おう!」太田差惠子氏
親が突然倒れて入院、あるいは介護が必要になったら? 手続きや費用は誰がどう仕切って負担するか。そもそも老親の経済状況を把握している子は少ない。「うちはまだ大丈夫」と、たかをくくっていないだろうか。 …
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「『共感報道』の時代」谷俊宏氏
共同通信の記者時代、著者は赤塚不二夫さんの妻に「死神」と呼ばれた。晩年、食道がんを患っていた赤塚さんの死亡記事を他社に出し抜かれないために、張り付いては「病状は?」とお決まりの質問を繰り返す。取材を…
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「刑務所しか居場所がない人たち」山本譲司さん
刑務所には、見るからに凶暴な男や手に負えないチンピラたちがいる、と著者は思っていた。だが、自ら栃木県の黒羽刑務所に服役して見た光景は、全く違った。 「寮内工場」と呼ばれるところに、知的障害者や…
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「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」花田菜々子氏
書籍と雑貨が並ぶ「ヴィレッジヴァンガード」で、12年間店長を務めた著者。年間約1万3000冊の書籍を取り扱い、発注から仕入れまですべてひとりでこなしたこともある。そこで記憶したデータを駆使し、「その…
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「深夜航路」清水浩史氏
金曜日の夜、明日は休みだからと飲みに出かけ、土日はとくにすることもなく家でだらだらする。こんなもったいない週末を過ごすよりも、旅に出かけてみてはいかがだろう。「たった2日の休みで行けるところなどたか…