ベストセラー読みどころ
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「しらふで生きる」町田康著
23歳から53歳までの30年間、一日も欠かすことなく酒を飲み続けた著者は、酒飲みとしての人生におおむね満足し、このまま飲み続けていつか死ぬのだろうと漠然と思っていた。 ところが平成27年12…
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「息吹」テッド・チャン著 大森望訳
「ベストSF2004」の第1位を獲得するなど世界中のSFファンに衝撃を与えた「あなたの人生の物語」から17年ぶりとなる待望の第2作品集。デビュー以来29年間で本書収録の作品を含めて全18編の中短編しか…
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「地面師たち」新庄耕著
地面師とは、他人の所有する土地を利用して金を騙し取る詐欺師のこと。大手住宅メーカーが巨額な被害に遭って世間を驚かせた事件は記憶に新しい。地面師たちの周到な手口を徹底的に取材し、リアルに描いたクライム…
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「桃源」黒川博行著
新垣遼太郎は、大阪府警泉尾署刑事課捜査2係の刑事。メンバーで金を出し合い助け合う沖縄の互助組織・模合の金を持ち逃げした解体会社社長の比嘉慶章の行方を追うため、上坂勤とコンビを組んで捜査を開始した。 …
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「黄金列車」佐藤亜紀著
第2次大戦末期のハンガリー王国ではナチス・ドイツの傀儡政権が成立し、それに伴い大規模な反ユダヤ政策がとられた。1944年12月、敗色が濃厚となった政府は、戦後を見据えて、ユダヤ人から没収した大量の財…
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「ファーストクラッシュ」山田詠美著
初恋は「ファーストクラッシュ」と訳されることがある。 甘酸っぱくほほ笑ましいイメージではなく、身も心も粉々に砕かれる感覚。あるいは相手の中の何かを叩き壊したいという欲望。ある時期、同じ少年に…
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「さんかく」千早茜著
東京のデザイン事務所に勤めていたデザイナーの高村夕香は、1年前に会社を辞めて美大時代の友人がいる京都に戻り、町家で一人暮らしを始めた。毎朝自分好みに握った塩むすびにぱくつきながら仕事をするのが日課に…
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「カエルの小指」道尾秀介著
阿部寛、石原さとみ、能年玲奈らで映画化され評判になった「カラスの親指」の続編。詐欺師のタケこと武沢竹夫が掏摸で一家を支えている少女まひろらと、ヤミ金業者に一世一代のペテンを仕掛けてから十数年後。実演…
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「ツナグ 想い人の心得」辻村深月著
亡くなった大切な人に、もう一度だけ会いたい。その切実な願いをかなえてくれる使者「ツナグ」。祖母から使者の役目を引き継いだ渋谷歩美は、木のおもちゃメーカーに勤めながら、時折、死者と生者の橋渡しをしてい…
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「人間」又吉直樹著
主人公の永山が、美術の専門学校に通っていた学生時代を回想するところから物語は始まる。当時漫画家になりたかった永山は、美術系の学生が住んでいる「ハウス」と呼ばれる共同住宅に住むようになり、そこで出会っ…
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「小箱」小川洋子著
語り手が住んでいる家は、昔の幼稚園。お遊戯室が居間兼食堂で、職員室で書き物をし、保健室のベッドで眠る。仕事はかつての講堂にびっしりと並べられているガラス箱の番人。そのガラス箱には、おしゃぶり、ウサギ…
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「定価のない本」門井慶喜著
敗戦から1年後の夏。東京・神田神保町で、若いがやり手の古書店主、芳松が死んだ。倉庫の書棚からなだれ落ちた古書の山に埋もれて圧死していた。第一発見者は芳松の妻タカ。芳松の兄貴格で同業の琴岡庄治は、知ら…
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「百舌落とし」逢坂剛著
引退した大物政治家・茂田井が、首筋に千枚通しを突き立てられて絶命している姿で発見された。しかも被害者の茂田井が撮影した写真には、何者かによって飛べないようにテグスで足を縛られた上、まぶたを縫い合わさ…
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「罪と祈り」貫井徳郎著
元警官の濱中辰司が隅田川で死体となって発見された。当初は事故と思われたが、側頭部に殴られた痕があり他殺の線が浮上する。息子の亮輔が知る辰司は、正義感が強く実直な警官であり、人から恨まれるようなことは…
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「罪の轍」 奥田英朗著
東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年の夏。宇野寛治は、故郷の北海道礼文島で事件を起こし、逃れるように東京にたどり着いた。寛治は中学を出て札幌に集団就職したが、何度か窃盗事件を起こして少年刑務所入…
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「絶声」下村敦史著
7年前、“昭和の大物相場師”と呼ばれた堂島太平が行方不明になった。もうすぐ丸7年が経過し、失踪宣告がなされ、巨額の遺産が長男の貴彦、長女の美智香、次男の大崎正好の3人に相続されることに。正好は後妻の…
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「我らが少女A」髙村薫著
物語の発端となったのは、27歳の風俗店アルバイトの女を、同棲していた28歳の男が上池袋で殴り殺した事件。被害者の女の名を上田朱美といい、加害者となった男の証言によって、彼女が12年前に迷宮入りした元…
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「三体」劉慈欣著 大森望、光吉さくら、ワン・チャイ訳、立原透耶監修
中国のSF作家・劉慈欣の長編SF小説。2008年に中国で書籍が刊行され、大ベストセラーとなった話題作の待望の日本語訳が出た。 天体力学の古典的な難問である「三体問題」をベースにした壮大な物語…
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「さよならの儀式」宮部みゆき著
著者初のSF作品集。冒頭の「母の法律」は虐待を受ける子供とその親を保護する「マザー法」が施行されている世界が舞台。心優しい養父母のもとで幸せに暮らしていた二葉は16歳で養母を亡くす。マザー法の規定に…
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「希望の糸」東野圭吾著
静かな住宅街で喫茶店を営む女性経営者が殺された。捜査にあたった警視庁捜査1課の松宮脩平は、強盗でもない上に、誰からも恨まれた様子のない弥生が殺されたことに、不自然さを覚える。弥生には離婚歴はあったも…