トランプ大放言 毒々しくずぶといユーモア感覚は侮れない

公開日: 更新日:

「トランプ熱狂、アメリカの『反知性主義』」宮崎正弘著

 前掲の本がトランプ嫌いの編者なら本書の著者はトランプびいきの保守派。既成政治家への庶民の不満の噴出が「反知性主義」とも呼ばれるトランプ現象の根底。これを「極右」と呼ぶのは「民衆の心の動きを読めず、自らがイデオロギーのプリズムを通して表面だけをなぞり、物事の真実を見極めようとしない」左派メディアの偏見であると。

 さらに、共和党主流派も庶民の心を読めない点では同罪。トランプ躍進は、シリア内戦で気まぐれ外交に終始したオバマが凄腕のプーチン・ロシアにしてやられたのと同時期。要は既存の政治が左右とも無能をさらけ出したことがトランプという傑物を生んだと指摘する。(海竜社 1300円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状