「CMの間にトイレ」発言で番組を降板した乱一世
日本広告主協会からも再発防止の要望書が出され、それを受けてテレ朝社内でもCMの取り扱いに注意するようにと書かれたマニュアルが配られたばかりだった。
この発言は「あってはならない再発」と、問題とされる。テレ朝は翌27日に懲罰委員会を開く。決まった処分は担当役員や局長らの減俸と、担当プロデューサーの10日間の出勤停止という重いものだった。乱も「当分の間出演のご辞退を願う」という一時降板処分が、この場で決まる。
この事件を機に、テレビ以外にも決まっていたラジオの方の仕事も切られ、その後半年ほど、干された状態になったという。当初、乱は「トゥナイト2」関係者から「すぐに復帰できる」という説明を受けていたというが、延びに延びた。結局、同番組への復帰がかなったのは、2年半後の2000年3月。
その日、彼はCM直前に、「特集の前にとても重要なお知らせの時間です。心して見るように」と見事な自虐ギャグを決め、場を沸かせた。
乱は1950年生まれ。ディスコDJを経て76年「ザ・パンチ・パンチ・パンチ」(ニッポン放送)のパーソナリティーとして芸能界デビュー。その後は司会者やナレーターとして活躍した。