注目作ズラリ 東映「原点回帰」で東宝の“一人勝ち”崩せるか
映画製作、配給大手の東映が30日、14年度ラインアップ発表会を開催。業界の名物社長・岡田裕介氏(64)の怪気炎はこの日も健在だった。
「番組を見ていると東宝か松竹か東映か、どこの作品か分からないラインアップになっている」
開口一番、こう切り出した岡田社長は「2014年の東映は原点回帰。“芸術の東映”を改め、アクションやアウトローといった東映らしい作品で原点に戻るよう指示を出した」と語り、一緒に登壇した11人の監督のうち、「成島(出)さんと和泉(聖治)さんぐらいしか知らない」とボケた上で「新しい監督の力で東映作品を支えてもらいたい」と締めくくった。
作品数はほぼ例年通りの24本。そのうち同社の“専売特許”である戦隊ものや仮面ライダー、プリキュアシリーズをラインアップするほか、石ノ森章太郎が生み出した70年代の特撮テレビ番組「人造人間キカイダー」を実写リメーク。市川海老蔵と三池崇史監督がタッグを組んだ話題の真四谷怪談は、「喰女―クイメ―」とタイトルを一新。その海老蔵が映画俳優として株を上げた「利休にたずねよ」の田中光敏監督がメガホンを取る、トルコとの合作大型企画「エルトゥールル(仮題)」もぶち込まれている。