注目作ズラリ 東映「原点回帰」で東宝の“一人勝ち”崩せるか

公開日: 更新日:

■年間の目標興行収入は200億円

 年間の目標興行収入については「(国内全体の)10%の200億円に近づけたい」(村松秀信取締役)と発表。150億円の壁をなかなか突破できない同社にしてはかなり強気の発言だが、勝算はあるのか。映画ジャーナリストの大高宏雄氏は、「仮面ライダーやプリキュアなど、定番番組だけに頼らないラインアップができた。東映らしいエンタメムービーが揃った印象」とし、こう続ける。

「実写映画が充実してきたと思いますね。とくにGW公開の『相棒』、夏休みは三池監督の過激な手腕が期待できそうな『喰女』、秋の文芸大作には、もはや東映の看板女優といっていい吉永小百合が企画と主演を兼ねる『ふしぎな岬の物語』と勝負どころはしっかりと押さえている。この3本が期待通りの数字を達成すれば、200億円に近づけるでしょう」

 年間で興収700億円前後を稼ぎ出す東宝ひとり勝ちの映画業界。政治同様にライバル不在では業界自体が衰退するばかり。岡田東映は原点回帰で黄金時代復活となるか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動