「酒が飲めるぞ~」で大売れしたベートーベン鈴木さんは今…
鈴木さんは日本音楽著作権協会の会員で、作曲家の顔を持つ。
「今もスズメの涙ながら、印税があります。ホント、それもこれもバラクーダー時代に歌がヒットしたおかげですよ。いったいどこで誰が歌っているのやら。ありがたいですねえ」
バラクーダーが“中小企業楽団”なるキャッチフレーズで人気を呼んだのは80年代。きっかけは79年にヒットした「日本全国酒飲み音頭」だった。
「どこのレコード会社からも相手にされず、相方の岡本圭司さんと45万円ずつ出し合い、自主制作しましてね。朝丘雪路ショーの前座で熊本に行ったとき、地元の有線放送に押しかけてレコードをかけてもらったら、すぐにドカ~ンですよ。売り上げランキング初登場で五木ひろしさんや森進一さんを抜いていきなり5位になり、一気に全国1位に行っちゃった。天にも昇るってのはまさにあのこと。もう死んでもいいと思いましたね」
その後も「チャカ・ポコ・チャ」「演歌・血液ガッタガタ」などのコミックソングが相次いでヒット。我が世の春を謳歌(おうか)した。