「酒が飲めるぞ~」で大売れしたベートーベン鈴木さんは今…
♪酒が飲める 酒が飲める 酒が飲めるぞ~……。
軽快なリズムで酒飲みの心情を歌った「日本全国酒飲み音頭」がヒットしたのは79年。宴席を盛り上げるのに、まさにピッタリの曲だった。歌っていたのは「バラクーダー」の2人。燕尾(えんび)服姿のベートーベン鈴木さん(68)のトボケた歌いっぷりは絶妙だった。コンビ解消から30年近く。鈴木さん、今どうしているのか。
「元気でやってますよ。ついちょっと前も千葉の鴨川で1泊2日のゴルフを楽しんできました。芸人は体が資本だから、行方定まらぬボールを追いかけながら、足腰を鍛えなきゃいけないんです。スコア? それは特定秘密事項としかいいようがありませんな、ハハハ」
浅草はロック通りにある喫茶店で会った鈴木さん、こういって笑った。なるほど、顔にはツヤがあり、見るからに元気そう。しかし、仕事の話になると、とたんに雲行きが怪しくなった。
「先だって演歌の千田かおりさんのディナーショーに出させてもらい、あとは寄席がポツポツと……って、パッとしないなあ。思えば去年も、一昨年もそうだった。だけど、ショボクレてても仕方ないんで、歌を作ったりしてます。最新の曲は『賞味期限ぎりぎり』。これのデモテープを聞いて、自分のことを歌ってるんだと改めて気づきました、ハハハ」