ベートーベン騒動を逆手 NHK籾井会長が狙う“懲罰”人事
天下のNHKも形無しだ。人気情報番組「あさイチ」で12年から昨年にかけ、3回も“偽ベートーベン”佐村河内守(50)を取り上げていた。昨年3月には看板番組「NHKスペシャル」で佐村河内を特集し、その本まで出版するという持ち上げようだった。
そのかいもあって、本当は桐朋学園大非常勤講師の新垣隆氏(43)が作曲した「交響曲第1番〈HIROSHIMA〉」のCDは18万枚超の大ヒット。ネットでは「NHKはペテンを知っていたのでは」と“共犯”扱いまでされている。
それでなくてもNHKは、会長や経営委員の問題発言とゴタゴタ続きで「局内は蜂の巣をつついたような騒ぎ」(制作会社関係者)というが、偽ベートーベン騒動にちゃっかり便乗しているのが当の籾井勝人会長だ。騒動を機に“独裁体制”を固めつつあるという。
「佐村河内の話は、もともとフリーディレクターの持ち込み企画で、それをNスペに後押ししたのが、『あさイチ』のチーフプロデューサー。かつて人気だった『東京カワイイ★TV』も手がけた敏腕プロデューサーですが、今回の騒動で完全にミソをつけてしまった。Nスペのスタッフ同様、どんな“懲罰”が下るのか。局内は戦々恐々ですよ」(前出の関係者)