「吉本入社」の石井一久 心配される現役引退時の“あの一言”
「西武ライオンズ出身の石井一久です。入社式なのに、靴がフェラガモだったりスーツがストライプ(柄)なのは昔の名残なのでお許し下さい」
1日、吉本興業の入社式で新入社員挨拶のトリを務めた石井一久(40)は、“クローザー”としての仕事をきっちりと果たした。
同社とは現役時代からスポーツマネジメント契約を結んでいるが、4月からは契約社員としても勤務。マネジメントセンターのスポーツ選手担当を務める予定で、7月に配属が決まる。石井は「スポーツをやめられた方のトータルマネジメントをやりたい。やるならナンバーワンを目指したいし、人に真似されたくないので今は具体的に言えませんけど、僕の中にもうひとつ“人生の代表作”を作れるようになりたい」と熱弁をふるう一方、辞令をもらった感想は「いい紙使ってるなあと」と“石井節”は健在。妻でフリーアナウンサーの木佐彩子(42)には「遅刻しないで行って。社会人としてきちんとしなさい」と言われたという。
そもそも引退の理由を「マンネリ化」と答え、野球人生一番の思い出を「友達がたくさんできたこと。他の球団に行ったらもっと(友達が)できるからFAした」と発言しちゃうくらい野球に対する執着がない。日米通算22年で推定33億4830万円(契約金含む、出来高除く)を稼いだからなのか、すでにカネにも執着がない。「お金に興味があって入社したわけではありません。自分のやりたいことをするために入社した。(名球会の)グリーンブレザーより普通のスーツの方が魅力ある」と語っている。
吉本での仕事が「マンネリ化」すれば、現役引退のときと同様、「飽きたからやーめた」なんて言い出しかねない。想像以上に冷めるのが早そうな石井の「鉄」を周りがどれだけ熱く保つことができるか。