小保方さん涙の弁明…「条件付き会見」になった“裏事情”

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「STAP現象は何度も確認された真実です」。

 涙で目を潤ませながらも、あくまで彼女は研究の正当性を強調した。STAP細胞の論文問題で渦中にある理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダーが9日午後、大阪市内のホテルで会見を開いた。

 冒頭で「私の不注意、不勉強、未熟さ故に多くの疑念を生み、多くの皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びする」と深々と頭を下げながらも、発言の大半は「改ざん」「捏造」と一方的に断定した理研の調査結果への不満や、夢の万能細胞が存在するという「揺るぎない自信」に費やされた。

 小保方さんは午後1時の会見開始の予定時刻どおりにうつむきながら会場に現れた。おびただしい数のフラッシュの中、表情は緊張感に満ち、目はうつろ。報道陣に一礼した後、用意されたコメントを読み上げようとしたが、なかなか第一声が出てこない。数秒間の沈黙の後、やっと謝罪の言葉を語り始めた。用意された原稿に時おり目を落とし、涙で声を詰まらせながら、ゆっくりとした口調で発言を続けた。

 小保方さんが公の場に姿を現すのは、実に2カ月以上ぶりのこと。会見の2時間前から記者たちが続々と詰め掛け、約380平方メートルという広い会場には最終的に500人ほどの報道陣が集まり、50台ほどのテレビカメラがズラリと並んだ。

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