劇団ひとりの監督デビュー映画に「人志よりひとり」の高評価
「同じお笑い芸人でも、映画監督としての評価は全然違う。『人志よりひとり』なんて言われています」(芸能関係者)
劇場公開に先がけて行われるマスコミ向けの映画試写会。専門筋の評価はヒットを占うリトマス紙となる。だとすれば、お笑い芸人・劇団ひとり(37)の初監督作品「青天の霹靂」(来月24日公開)は大入りとなりそうだ。すこぶる評判がいいのである。
「世界のキタノ」は別格として、木村祐一、板尾創路、品川ヒロシとメガホンを取る芸人はゴロゴロいるが、どれもいまいちパッとしない。昨秋公開の「R100」で4作連続の大惨敗を喫した松本人志に至っては“打ち切り監督”のレッテルが貼られ、目も当てられない状況である。
監督本人が書き下ろした同名小説が原作の「青天」は、「職業監督が手がける以上に完成度の高い一本」(映画に詳しいライターの稲田豊史氏)という。天涯孤独で売れないマジシャン(主演・大泉洋)が、40年前の浅草にタイムスリップし、若き日の父(劇団ひとり)と母(柴咲コウ)に出会い、自分の出生の秘密を知るヒューマンストーリーだ。