異色の女芸人みほ 「パイパイ!」で売れてもバイト転々
「君、どこから出てきたの? 何しに東京出てきたの?」と聞かれ、「スターになるために仙台から来た」と答えると、ラーメンおごってくれて、「僕の店に来ない?」と宝石屋さんに連れていかれたんです。「これ、キレイですね」と私がひとつのダイヤを見ていると、「目が高い! 君はダイヤに選ばれたんだよ。これ買えばスターになれるよ!」と言われ、サインして買っちゃったんです。そしたらすぐにダイヤのローンの紙が来て、それ以来ずーっと払う羽目になりました。でも私、だまされたとは思ってないんですよ!
そのローンもあって、東京での一人暮らしも貧乏でした。最初にアイドルやってた時は家賃を1年分も滞納してしまって……といっても60万くらいですけど。
■母親からは「パイパイっていわないで」と電話
アイドル、女優を経て、一番やりたかったお笑いに転向してホリプロに入れた。水着で「パイパイ!」って言う私のギャグをテレビで見た地元の友達や近所のおばさんは、「家族のためについにあそこまでして稼ぐようになったのか」と思ってたみたい。母から「テレビであんまりパイパイって言わないで」と電話が来ました。テレビに少し出たけど、食べられなくてファミレスとかバイトを転々としてました。