映画「ゴジラ」7本で“中の人”を…俳優・薩摩剣八郎さんは今
ゴジラが誕生して今年で60年――。NHK・BSでゴジラ特集をしたり、ハリウッド版ゴジラ映画が封切られたり、怪獣が暴れ回っている。きょう登場の薩摩剣八郎さん(67)はゴジラの着ぐるみの中に入り、7本の映画でゴジラになりきったゴジラ役者。今どうしているのか。
「ゴジラが話題になるのはうれしいけどね。監督やプロデューサー、出演俳優なんかがシタリ顔でゴジラを語るのには、ちょっと抵抗を感じるよ。彼らは100キロもあるゴジラの着ぐるみの中に、入ったことないわけでしょ。あの重労働を経験しないで、ゴジラの何たるかを語ることはできないんじゃないかな。オレなんて、着ぐるみの中で何度死にかけたことか。ゴジラの口や目ん玉を動かすため、背中に炭酸ガスのボンベが仕込まれていて、そのボンベの栓が抜け、ガスが着ぐるみに充満しちゃう。命がけの仕事だったってことがわかるだろ」
京王線調布駅前の喫茶店で会った薩摩さん、まずはこう言った。
「誕生60周年を記念して、ハリウッド版の『GODZILLA』も公開されたよね。オレも5月にカリフォルニアのサンノゼの記念イベントに招かれ、来月にはニューヨークに行く。ファンとゴジラの話をするのは楽しいよ」