武豊も騎乗の「ハルウララ号」は引退10年 余生は千葉御宿で
秋のGⅠシーズン真っただ中。今週は天皇賞・秋だ。ところで、ちょうど10年前、日本中に一大ブームを巻き起こしたサラブレッドがいた。連戦連敗が話題になった高知競馬の牝馬ハルウララだ。連敗中のハルウララに武豊が騎乗した際には7時間待ちの入場制限が設けられ、単勝の売り上げは1億2175万円を記録した。
“中年の星”“オジさんのアイドル”と持ち上げられた同馬は、今どうしているのか。
「うーちゃんが北海道・日高の牧場からウチに来たのは12年12月でした。当時は所有名義が競馬エッセイストの安西美穂子さんの会社になっていて、月8万円の預託料金でお預かりしたんです」
太平洋に面する千葉県御宿町。JR外房線御宿駅からタクシーで5分の預託牧場「マーサファーム」を訪れると、スタッフでハルウララ飼育担当の宮原優子さん(32)がこう説明してくれた。
ハルウララの馬房入り口には「うーちゃん」なる表札がかかっている。
「最初は鳥が羽ばたく音にもビックリするような気が小さいところがあるくせに、短気でどこかお高くとまってる“ツンデレ”系のコでしたね。ここの環境に慣れるまで、半年くらいかかったんじゃないでしょうか」