武豊も騎乗の「ハルウララ号」は引退10年 余生は千葉御宿で
一方、それとほぼ同時期に、月8万円の入金が途絶えるようになったという。
「そこで安西さんとウチの社長との話し合いの結果、『所有権を放棄する』ということで決着し、正式にウチで引き取ることになりました。負け続けたとはいえ、ずっとガンバってた女のコ。穏やかな余生を送らせてあげたいと思ったんです」
しかし、それには飼育費用がかかる。宮原さんは4月に月会費3000円の非営利組織「春うららの会」を立ち上げた。
「7月から募集を始め、おかげさまですぐ必要な約60人の枠は埋まりました。引退して10年、18歳になっても、うーちゃんは今でも全国区の人気馬なんですよ」
マーサファームは約500坪。9頭の馬を飼育し、そのうちサラブレッドはうーちゃんを含めて4頭だ。
宮原さんは兵庫県三木市出身。動物専門学校を卒業後、茨城県内の観光牧場で約2年働き、9年前からマーサファームの飼育員をしている。
■一時は北海道日高の牧場を転々…