お笑い仕事は月2日…ソラシド本坊元児のバイト&貧乏生活
そして砂浜に座り、胸の鼓動を抑えつつフタを開けたその瞬間です。目の前を大きなコゲ茶色の物体が通過していきました。目を開けると、大事な大事なハンバーグが消えた……。
何と何と、トンビが油揚げならぬ、ハンバーグをかっさらっていっちゃった。
慌てて追いかけたけど、敵もさるもの、海上をサッと飛んで江の島方面へ逃走。全速力で海岸線を追いかけたのは言うまでもありません。
すると、そのトンビ、あろうことか、ハンバーグを海面に落としてしまったのです。清水の舞台から飛び降りるような気持ちで買ったハンバーグなのに、結局、海の藻くず……。あの日ほど悔しかったことはない。今でもあの状況がフラッシュバックします。
■マヨネーズもケチャップも食い尽くした
ボクらコンビが一旗揚げようと大阪から上京したのは、5年前の10月でした。
30万円ほどの貯金は引っ越し費用や新居の入居費用等に使い、残金はほぼゼロ。ところが、思ったようにお笑いの仕事がなく、1カ月後から派遣会社に登録して、バイトがメーンの毎日になりました。