ミス・ユニバース日本代表 宮本エリアナが語った「差別撤廃」
「2015ミス・ユニバース」日本代表の宮本エリアナ(21)が16日、映画「グローリー/明日への行進」(19日公開)の公開記念トークショーに登場した。
彼女は、アフリカ系米国人の父と日本人の母との間に生まれたハーフ。今年3月、萬田久子(57)や知花くらら(33)らを輩出してきた“ミス・ユニバ”の日本代表に選ばれるやいなや、ネット上で「純日本人ではない」「ふさわしくない見た目」などと心無い批判が飛び交い、海外メディアを巻き込んで日本におけるハーフ差別が取り沙汰され、話題となった。
それからというもの、宮本は人権差別や偏見の撤廃について積極的に発信。この日は人権差別撤廃をめざし、黒人の公民権運動を主導したキング牧師の生涯を描いた映画について「感動した」と話し、こう訴えた。
「私はハーフであることにコンプレックスを持っていましたが、自分を愛せるようになって、ミス・ユニバースにも出られた。『Love yourself』、他人を救いたいなら、その前に自分を愛してください」
母子家庭で育ち、中学1年の時には唯一の頼りである母親がある日、突然失踪。一時的に育児放棄を体験した複雑な家庭環境も明かしている。
トークショーでは、「人種に対する問題を世界に訴える活動をしていきたい」と今後の目標も語った。
凝り固まった価値観のままでは、時代に取り残されるばかりだ。