「あまちゃん」出演で “不明”芸能人に…十貫寺梅軒さんは今
ちょっと前、公益社団法人著作権情報センター(CRIC)の「行方不明者リスト」が話題になった。少々手間をかければ見つかる芸能人が多くいたからだが、その中に「十貫寺梅軒」という名前があった。60年代から70年代、アングラ劇団が群雄割拠した時代に唐十郎率いた赤テント「状況劇場」で甲高い声と特異な身体表現で人気だった怪優だ。さて、消息は?
「“おまえ、行方不明になってるらしいよ”と大久保鷹さんから知らされましてね。何のことかと思いましたよ。こっちはピンピンしてるんだから」
都内の喫茶店で会った十貫寺さん(70歳)、まずはこう言った。同じく状況劇場を代表する役者だった大久保鷹さんも懐かしいが、それはさておき、CRICは放送番組などを2次使用するために「著作権者」を探す組織だ。
「去年、事務所を移ったので、連絡が行き違いになったんでしょう。その昔、劇団を辞めた時も、“梅軒は風邪をこじらせ、それで死んだらしい”と死亡説が流れたことがあった。偶然、街で会った知り合いがギョッとした顔で“生きてたんですか!?”なんて言うから、仰天したもんです。劇団を辞めて問い合わせが殺到し、劇団の連中が面倒くさがって、“アイツは死んだ”ってことになったらしい。ワタシの場合、ことほどさように、死んじゃったことには慣れてます、ハハハ」