「動いた」小林幸子と「耐えた」田原俊彦 芸能人に学ぶ危機管理
そこで役に立ったのが、「紅白」で話題を集めた舞台装置のような衣装。視聴者からは「衣装に見とれていて、歌は聴いてなかった」などと揶揄されたが、歌は忘れても衣装は忘れなかった。「小林の生衣装は一見の価値あり」と人気に一役買った。
苦境に立たされた際の危機管理。小林が“動”なら、かつての田原俊彦は“静”だった。20年ほど前、田原は「ビッグ」発言でバッシングを受け辛酸をなめた。田原は静かに耐えた。仕事が激減した田原を関西ローカル番組などが出演オファーをしたこともあったが、出演しなかったという。
「トップアイドルとしての田原のプライドと意地が“都落ち”させなかったと思う」(芸能関係者)
今ではテレビ出演も増え、この夏もNHKの歌特番に出演。「紅白」出演も噂されるが、若者離れが進む「紅白」には、小林の復活が“目玉”になる。
(ジャーナリスト・二田一比古)