ジム練習生150人 “修斗のカリスマ”佐藤ルミナさんの引退後
「150人前後の練習生がいて、経営は一応安定してます。もっとも、社員が1人いて、駅前の一等地の約80坪。家賃もそれなりだから、儲かってるわけじゃありません。現役時代、デビュー当時はファイトマネーが1試合3万から4万円だったので、力仕事のバイトをして生活の足しにしてました。でも、知名度が上がってからは、ある大手の興行会社が社員契約してくださり、勝つとファイトマネー以外にボーナスもあり、年間800万円ぐらいは稼いでいました。今よりも裕福だったんじゃないかな。ハハハ」
■開始6秒で相手を仕留めたことも
さて、佐藤さんが修斗のウエルター級でプロデビューしたのは日本体育大学在学中の94年11月。以来、つねに“秒殺”を狙う超攻撃的な戦いで人気を集め、“修斗のカリスマ”と呼ばれた。
「97年1月にブラジルの黒帯柔術家を関節技でギブアップさせた頃から注目され始め、修斗自体も人気が出た。試合会場はどこも立ち見が出るほど満員だったし、マスコミにも頻繁に取り上げられましたからね。ボクは自分で自分の試合を見て、面白いと思うファイトをしたかった。それがいち早く決着をつけることで、いわゆる“秒殺”につながったんです。開始わずか6秒で相手を仕留めたこともありましたよ」