「孤独のグルメ」はフジでボツに テレ東躍進はロケ率にあり
今週発売の「週刊ダイヤモンド」のテレビ特集が業界で話題になっている。タイトルは「誰がテレビを殺すのか」。さすが老舗経済誌だけあって「電通すら見放したフジのゴールデン」とか各局の不動産利益率、地方局122社の経営苦境度ランキングなど、他誌では見られない切り口が満載。
中でも目を引いたのが「“手抜き”局はどこだ!?」という特集の中にあった各局のバラエティー番組における「ロケ率」の比較だ。
まず「手抜き」とバラエティーのロケ率はどういう関係があるのか。放送ジャーナリストの小田桐誠氏が言う。
「バラエティー番組というと“お手軽”な感じがしますが、そこにロケが絡むと制作側は大変な手間がかかるのです。確かに芸人だけをスタジオに集めてアレコレ言わせるだけならお手軽です。しかし、ロケとなると、タレントやディレクター、それにカメラ、照明、音声が街に繰り出し、いったんはそこで編集しなければならない。それを今度はスタジオにいる芸人たちに見せてコメントを収録し、さらに編集しなければならず、制作陣にとっては二度手間になるからです」