女優の榊原るみさん ロス在住で経験した「医療破産」の恐怖
マニラから車で11時間、イフガオ州で3週間の現地ロケを行った。
「実はすずきは30年前に監督業を一時休業して、モロッコのラバトに青年海外協力隊のひとりとして1年間行ってたことがありましてね。その経験が買われ、本作の監督に抜擢されたようです。ここ10年ほどはドキュメンタリー映画ばかり撮ってましたから、劇場用映画は久しぶり。気合十分な様子が伝わってきました」
それにしても、榊原さん、ストーリーや配役、さらにフィリピンのややこしい地名などがスラスラと口をつく。見事な広報ぶりだ。
「ワタシたちは01年から12年までの丸12年間、ロサンゼルスに住んで映画製作やプロデュースの仕事をしてたでしょ。もちろん、その仕事の中にはすずきをバックアップすることも含められ、すずきがストレスなく製作に取り組むことができ、評判がいい作品を作り続ける手助けをした。そのためには広報だってバンバンやったし、実際、ワタシは“監督の監督”って感じだったんです」
榊原さんは80年に結婚し、現女優の松下恵をもうけるも、99年に離婚。01年1月、すずき監督と再婚した。