女優の榊原るみさん ロス在住で経験した「医療破産」の恐怖
「すずきが監督した映画『秋桜』に娘と出演したのがきっかけ。ワタシが惚れちゃいました」
同じ年にグリーンカードを取得し、9月、ロサンゼルスに移住。04年、日本映画の配給会社「イレブンアーツ」をサンタモニカに設立した。
「02年、03年と続けて『あの人は今』的なバラエティー番組の取材を受けました。でも、その後はバッタリ。忘れ去られたみたいです、ハハハ」
再び注目を浴びたのは10年9月29日、ラスベガス近郊で起こした自動車の自損事故。榊原さんは軽傷で済んだものの、すずきさんは重傷だった。
「幸い、命に別条はありませんでした。ただ、驚いたのはあまりにも高い医療費と入院費。すずきは集中治療室に5泊、一般病室に1泊の計6泊7日して、医療費を除いた入院費だけで請求金額は1700万円超。保険に加入してたため、その何分の1かの支払いで済みましたが、他にドクターヘリでの救急輸送代が約170万円かかり、医療破産の恐怖を切実に感じました。老後の不安を考え、それで帰国することにしたんです」