「アッコにおまかせ!」大ピンチ…BPO勧告はこんなに深刻
情報バラエティー番組「アッコにおまかせ!」(TBS系、日曜11時45分~)が放送倫理・番組向上機構(BPO)からきついお灸を据えられた。放送開始から30年、芸能界のご意見番・和田アキ子(65)の歯に衣着せぬ物言いがウリの長寿番組だが、一体どうなるのか。
BPOの放送人権委員会は17日、別人による代作を認め謝罪した佐村河内守氏のゴーストライター騒動を取り上げた14年3月9日放送回について、「名誉を毀損する人権侵害があった」「放送倫理上重大な問題があった」との勧告を発表した。勧告は人権委が出す一番厳しい判断。ちなみに、同じく佐村河内氏関連で審理入りしていたバラエティー「IPPONグランプリ」(フジテレビ系)は問題ないの見解にとどまった。
“おまかせ”が問題視されたのは、佐村河内氏の謝罪会見のVTRに「普通に会話が成立」というナレーションやテロップを使ったり、医師による見解をもとに和田や出演者らがスタジオで「詐聴ね」「嘘なのよ」などと発言したことについて。
一方で、全48ページにわたる人権委が発表したペーパーには「委員会の決定には賛成できない。名誉毀損による人権侵害にあたらない」という委員会メンバーの少数意見も記されている。放送ジャーナリストの小田桐誠氏は、「人権委は少数意見もきっちりと載せた上で、苦渋の選択に至ったのだろう」とこう続ける。