萩原健一主演NHK「鴨川食堂」は「孤独のグルメ」の進化系
「へぇ~、この手があったか」「こういうドラマを待っていた」――この1月から始まったちょっと風変わりなドラマが中高年の間で話題になっている。ズバリ、NHK―BSプレミアムの「鴨川食堂」(毎週日曜夜10時~)だ。出演しているのは、ショーケンこと萩原健一(65)と若手女優の忽那汐里(23)ら。
知らない人のためにあらすじを紹介すると、ショーケン演じる鴨川流は元刑事で、現在は京料理店「鴨川食堂」の主人。ただしお店には看板ものれんもなく、「思い出の食、探します」という1行広告を見つけてやってくるのは仕事や家族、人間関係などに悩みを抱えた人たち。彼らの悩みを、忽那演じる看板娘・鴨川こいしが聞いて、客が本当に求める食が何かを、ショーケンが探るというもの。その何が中高年に受けているのか。
「グルメとドラマを結びつけたところは、テレビ東京の人気番組『孤独のグルメ』に通じるものがあります。さらに探偵ドラマの要素も取り入れている。これはかつて同じくNHK―BSで放送されていた『名曲探偵アマデウス』でも使われた手法ですが、今回も見事にマッチしている。グルメドラマや流行の居酒屋番組好きの中高年にしてみたら、さらにその“進化系”を見せられた思いなのです」(テレビ関係者)
原作はエッセイスト・柏井壽氏の「鴨川食堂」。中高年はもちろん、このところテレビからはちょっと離れていたショーケンにとっても、うれしい番組の登場だ。