ファン層広がらず 目標下回った「スター・ウォーズ」新作
昨年の12月から公開されていた「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が先週の3月25日、全興行を終了した。以降、同作品の全国での上映は一切行われない。映画が今回のように終了時が一斉というのは非常に珍しい。
結果、最終の興行では動員が736万9000人、興収が115億3000万円を記録した。110億円を超えたのは邦画と洋画を合わせ、2000年以降では16本目に当たる。
数字だけを見れば、文句なしのメガヒットとはいえる。だが、「スター・ウォーズ」という抜きんでた強力シリーズものの新作とすれば、メガヒットと浮かれているわけにはいかない。
本作は新シリーズ第1弾だが、前シリーズの最初の作品「スター・ウォーズ/エピソード1 ファントム・メナス」(99年)は興収127億円を記録している。今回は当然、その数字がひとつの目標だったが、到達しなかった。
ある配給関係者は「スター・ウォーズ」シリーズは動員、波及力、話題性などの点で最大規模を誇る「サブカルチャー」ではないかと言う。これまでのシリーズにこだわりを持って見てきた多くの人たちが、今回もまた客層の中心だったからだ。