モハメド・アリを「日本に呼んだ男」が語る初来日の裏側

公開日: 更新日:

ボクシング興行を牛耳っていたのはアメリカならマフィア、日本ならやくざ。僕がアリの試合を日本でやるということは順番待ちしているアメリカのプロモーターに割って入ることになるので随分と脅されたり怖い思いもしました。向こうはイエスかノーで中間がなくていきなりズドンだから日本的な話し合いが成立しない(笑い)。ファイトマネーはたしか当時で800万ドル。今なら30億円はくだらないでしょう。元金を出してくれたのは伊豆の某土地成り金。来日中は映画『兵隊やくざ』を撮影中の勝ちゃん(勝新太郎)のところを訪れたりもしました。当時は山口組3代目の田岡組長もジムに練習を見に来ましたよ。アリは酒はまったく飲まないけど女は嫌いじゃなかった(笑い)。ちなみに、試合は4月1日。アリも僕も“ビッグマウス”と呼ばれていたから、あえてエープリルフールを選んだんです」

■幻に終わった猪木と“人食い大統領”の一騎打ち

 そんな康氏が「もし実現していたら……」と語る世紀の一戦がある。アントニオ猪木VSウガンダのイディ・アミン大統領の異種格闘技戦だ。アミン大統領は“人食いアミン”と呼ばれたアフリカの独裁者で、ボクシングの東アフリカヘビー級チャンピオン。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動