“笑点特需”で3度目大河ゲット 俳優・春風亭昇太の実力は
「伝統を背負っている方々、破竹の勢いで活躍されている方々にご登場いただきます」(制作統括の岡本幸江氏)という起用理由が誰よりも当てはまる男といえるだろう。
来年1月8日スタートのNHK大河「おんな城主 直虎」(柴咲コウ主演)の追加キャストが12日発表となり、今川義元役に落語家の春風亭昇太(56)が登場。「『笑点』の司会でステップアップされている」(前出の岡本氏)と期待されての“出陣”である。
大河出演はこう見えて「軍師官兵衛」(14年)、「花燃ゆ」(15年)に続いて3度目。「花神」(77年)以来、40年ぶりに大河出演となる浅丘ルリ子(76)ほどの貫禄はないが、初出演となる菅田将暉(23)、菜々緒(27)といったフレッシュな面々とはワケが違う。「いずれもメガネを外して出ているので、誰だか分からない。今回も分からないと思いますが」と自虐ネタで笑いを取り、噺家らしく意気込みを語ったのだった。
おまけに静岡出身で、地元の戦国大名であった今川家へのリスペクトは相当なもの。今回の大河で時代考証を担当する歴史学者の小和田哲男氏の著書をバイブルに、「普段着ている着物も『今川赤鳥』と呼ばれる今川家の紋を勝手に使っているぐらい愛しています! 織田信長を引き立てるためには、今川義元はあまりイメージがよくないが、そんなことはない。非常に先進的な大名だった今川家復権ができれば」と自らの“使命感”も語った。