吉本新喜劇座長すっちー 芸人人生の節目に3人の先輩あり
大阪のオバちゃんをイメージした「すちこ」キャラで人気のすっちーさん(44)。コンビ漫才でデビューし、解散後は吉本新喜劇へ。座長に昇格して、はや3年――。
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「あの人のおかげ」というと、僕は3人の先輩を挙げたいですね。それぞれ、芸人人生の要所要所で大きな影響を与えてくれはったので、誰か一人! とは、よう言われないんです。
まず陣内智則さん。年齢こそ僕が2歳上ですけど、陣内さんは吉本総合芸能学院(NSC)92年入学の11期生。僕が96年デビューなんで、芸歴的には先輩です。
僕はもともと、「ビッキーズ」という漫才コンビから始め、07年9月にピンになったんですが、陣内さんも同じくコンビからピンになられてます。芸歴が似てるだけやなく、なかなか芽が出ない時期があって苦労されてまして、境遇でも先輩。売れない時代の心境を理解して、メシに連れてってくれて相談に乗ってもらったり、アドバイスを頂いたり……。
それと“売れていく”過程をリアルタイムにそばで見させてもらったのが刺激になっただけやなく、その理由も学ばせてもらった。陣内さんは凄い真面目なんですよ。仕事が終わって食事というと22時すぎ。そしてひとしきり食べて飲んで話した後に「明日のシミュレーションしたいねん」言うて帰らはるんです。朝から働いとって当然、疲れてるはず。それでも寝る前にネタに磨きをかけ、さらに新しいネタを作らはる。もう頭が下がりますわ、ホンマ。