吉本新喜劇座長すっちー 芸人人生の節目に3人の先輩あり
■小籔から学んだ座長の心得
1歳下の小籔千豊さんも3年先輩でコンビからピンに。新喜劇では僕より8年早く座長になられてます。教えていただいたのは漫才と新喜劇の違いですね。
例えばヤクザネタ。「おまえ、借金返さんかったらどないなるかわかっとるやろな」と凄むシーンでは、漫才はまず粋がったしぐさや口調で笑いを取りがちですが、新喜劇の場合、出だしはコワモテが基本。また、漫才だとギャグを小出しにしてもいいけど、新喜劇は逆。弓道に例えると、グーッと弓を引いて目いっぱい引っ張ったところで矢を放つのが新喜劇。ちょこちょこ笑いを取るより、トータルで大きな笑いになった方が印象に残るんです。
それと、新喜劇はチームプレーなんですわ。小籔さんいわく「一つの船」で、座長は船長と同じ。船の浮沈が船員や家族皆の幸不幸につながる。どないしたら、皆を幸せにできるかというのが毎日の座長の課題やいうことを、座長になる前から学ばせてもらってました。
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