寺島しのぶ 女優業と息子語る「その時がきたら休む覚悟」

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「息子は4歳になり、イエス・ノーもきちんと言えます。今はその道に進みたいと思っているようですね。私も父が元気なうちに一度は同じ舞台に立たせたいとは思っています。ただ、それで彼が歌舞伎役者になれるかというと、また別の話。歌舞伎は、生半可な気持ちでどうにかなるような甘い世界ではありませんから。厳しい稽古にも耐えなければならないし、1カ月間続く公演を同じモチベーションでまっとうできる体力も必要です。周りのサポートも欠かせません。弟(5代目尾上菊之助)は自分の息子にかかりっきりになるでしょうから、息子を支えるのは私たち夫婦の役目になるのでしょうね」

 今も生活は子供中心で、「人生の中で最も追われる毎日を送っている」と笑う。一日が24時間では足りないとも話していたが、女優と歌舞伎役者の母を両立するのは決して容易なことではない。

「その時がきたら、女優業をお休みする覚悟はありますし、息子を全力でサポートします。ただ、引退するつもりはありません。あくまでも一時休業。一生芝居ができないなんてことになったら、私自身がおかしくなっちゃう(笑い)」

 妻として母として、そして女優としての覚悟を感じさせた。

▽てらじま・しのぶ 1972年京都市生まれ。「キャタピラー」(2010年)で日本人として35年ぶりにベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞。映画、ドラマ、舞台と多数の作品に出演している。

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