瀕死の病人を写メするように…医師が見たASKA報道の異常
「盗聴・盗撮されている。警察を呼んでくれ」と自ら110番通報した歌手のASKA容疑者(58)の衝撃の逮捕劇から1週間以上が過ぎた。
意味不明な言動から任意で尿検査を求められ、先月28日の再逮捕直前まで身の潔白をブログでアップしたりと、奇行が目立ったが、「今回、本当に覚醒剤を再使用していたと仮定しての話ですが、逮捕の際の奇妙な言動から推測すると、もしかしたら、前回の逮捕以来、かなり真面目に薬を断っていたのかもしれません」と語るのは薬物依存治療の第一人者で、国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部部長の松本俊彦医師だ。
松本医師によると禁酒していて久しぶりに酒を飲むとひどく酔うのと同じような状態が覚醒剤でも起こるそうで、「しばらく覚醒剤を完全にやめた状態でいたところに、久しぶりに使用すると、少量でも覚醒剤の反応が大きく出て、『監視されている』『盗聴されている』『追われている』などの追跡妄想や被害妄想が増幅されることがあります。妄想を現実のことだと信じ込み、不安と恐怖のあまり、助けを求めて警察に行き、その不審な言動から警官に薬物使用を疑われ、尿検査を受けて『自爆逮捕』されるケースがめずらしくありません」。