“滑舌悪い芸人”諸見里大介 極貧下積み時代はネズミと同居
サ行の発音がうまく言えない“滑舌悪い芸人”諸見里大介さん(34)。昨年12月には「吉本新喜劇2026ファイナル!」最優秀若手座長に選ばれ、今乗りに乗っている。だが、それまでの道のりは……。
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芸人を目指しゅために国立琉球大学を中退しゅたのは2年の時でしゅ。お母さんは猛反対。でも、オヤジは「好きなことに挑戦しゅたらいい」。しょれで吉本興業の養成所「NSC」の入学資金と当面の生活費を稼ぐために、生まれ故郷の沖縄を後に、まず富山県のアルミ製品工場でアルバイトしゅることにちたんでしゅ。
しょしゅて2004年、大学の同期が就活に追われる頃、僕はNSCに入学。芸人の卵になりましゅた。最初に住んだのは大阪市東住吉区中野にある家賃4万円のワンルームマンション。ここから難波のNSCまで、1時間ほどかけて自転車で通学しゅてましゅた。もちゅろん、生活費を切り詰めるため。
所持品といえば、わじゅかな衣類の他、布団一式とテレビに湯沸かしポット、しょれと扇風機。越冬のためにやむなく電気ヒーターを買いましゅた。