“滑舌悪い芸人”諸見里大介 極貧下積み時代はネズミと同居
ネズミといえば、東京の「夢の国」を思い出しましゅが、あんな可愛いものじゃありましぇん。最初、掃除しゅたのに一晩経ちゅとチョコチップのような黒い粒が落ちていて不思議に思ったんでしゅよ。でも、よくよく見たらネズミの糞。それがポツポツならまだしゅも、節分の豆まき後のようにたくさん落ちていたのには参りましゅた。誰もいないと床に下りてくるんでしゅよ。
しょのうち深夜にコード類をかじるようになり、しょのカリカリ、カリカリって音で眠れないこともありましゅた。まあ、ネズミたちにしゅてみたら、「俺たちが先住、新参者はデカい顔しゅるな」というちょころでしゅよね。
■サラ金の借金は250万円、元本は少ししか減らない
しょんなところに住み、アルバイトもしゅてたのに、気がちゅけばサラ金の借金は250万円。毎月の利払いで、月10万円前後のバイト代はしょっくり持っていかれ、元本はほんの少ししゅか減りましぇん。実家に督促状が行ったこともあって随分と親不孝しゅてしゅまいましゅたね。
しょれでも、「いちゅかは売れてやる」「テレビにもバンバン出られるようになってやる」、こう思って歯を食いしゅばっていた8年前。長いこと肝臓を患っていたオヤジが亡くなりましゅてね。芸人を目指せたのはオヤジが背中を押しゅてくれたおかげなわけでしゅから、悔しゅさと申しゅ訳ない気持ちで胸が押しちゅぶしゃれしょうでしゅた。