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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

清水富美加の「出家」は事務所への不満ありきだったのか

公開日: 更新日:

「事務所は女優を売るために全力を尽くす。売れるまでは薄給も普通だが、売れると女優が主導権を取り、事務所の内容や待遇に不満を抱く傾向がある」(芸能関係者)

 清水の不満は現在ではなく大半が過去の話なのも気になるひとつ。憧れて芸能界に入っても未知なる世界。誰もが悩み苦しむ時期がある。清水と同じく10代で女優になった加賀まりこが月刊誌で「女優は生涯続ける仕事ではない」と20代で「人生をリセット」とパリに逃避行していた話をつづっていた。

 清水も悩んだ末に出した結論だったのだと思うが、仕事と信仰の自由を一緒にしているのもひっかかる。〈卵が先か、鶏が先か〉。清水は事務所に対する不満から出家を選んだのか、先に出家ありきで事務所に対する不満を理由にしたかは定かではないが、引退を半ば撤回。「教団から女優として出演することもある」では、リセット先を教団にしたとの見方もできる。

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