<下>旧態依然の給与システムに風穴をあけたSMAPの功績
清水富美加の出家騒動で争点になっているのが契約問題だ。幸福の科学側は、2月末での清水の契約解除を事務所に通知したとし、所属事務所であるレプロエンタテインメントは「5月20日まで契約があり、自動で1年間延長できるオプションもある」と主張、損害賠償請求も示唆している。労働問題を多く扱う弁護士はテレビで「契約といっても、タレントの場合、サラリーマンのような雇用契約とは違う。個人事業主とみなす請負契約で、仕事をマネジメントして報酬を取る」などと解説していた。
対する教団側は「心身の著しい不調という『やむを得ない事由』のため、民法上の雇用契約の規定に基づいて契約を即時解除いたします」としており、清水の場合、争点のひとつは雇用か請負かという契約内容になりそうだ。
ある芸能関係者は言う。
「事務所によって違うでしょうが、ウチは契約をどうするとか、タレントと事務所が机をはさんで交渉するというようなことはしたことがない。給料の額も『このところ稼いでいるから上げてくださいよ』とタレントが求めることもあれば、社長が『最近頑張ってるから上げてやろう』と目をかけたりで、細かく契約書を決めて売り上げの何パーセントがギャラだとかやったりもしてない。最近の事務所は契約を1年か2年ごとに更改しているそうだが、そういうのは一部じゃないですか」