ドロ沼恋愛ドラマ「奪い愛、冬」 担当Pが語る制作の裏側
星野源、指原莉乃、小島瑠璃子らが夢中になって見ていると話題のドラマ「奪い愛、冬」(テレビ朝日系金曜23時15分~)。「逃げ恥」の“ムズキュン”に続く、“ドロキュン(ドロドロの恋愛ドラマ)”と呼ばれ、SNSなどで異常な盛り上がりを見せている。そんな話題のドラマの裏側を同局の川島誠史プロデューサーに直撃した。
■鈴木おさむ氏の“振り切ったキャラ造形”
物語は、光(倉科カナ)が康太(三浦翔平)と婚約中に、元カレの信(大谷亮平)と再会し、恋が再燃。ところが信には“足の後遺症”をタテに夫を束縛する妻の蘭(水野美紀)が。まさに「スチュワーデス物語」の片平なぎさと同じポジションだ。蘭は自宅に2人をおびき寄せ、不貞の現場に「ここにいるよ!」とクロゼットから登場するという、背筋の凍る恐ろしさ。これを真似て動画をアップするのが女子の間で大流行している。脚本はドロドロ恋愛ドラマ初挑戦の放送作家・鈴木おさむ氏だ。
「ドロドロの恋愛ものを鈴木おさむさんが描いたらどうなるか、というコンセプトで企画がスタートしました。見ている人を飽きさせない展開の速さはさすが構成力のプロ。アイデア豊富でどんどん追加していくんです。たとえば、第6話(2月24日放送)で縁切り神社に行くシーンもそう。ニュースで縁切り神社参詣ブームを知るや時事ネタとして盛り込んで、細部からリアル感を増しているところが多々あります」