「運動後は舌が敏感」 森脇健児が27歳で気づいた酒の味
■トレーニング後は舌が敏感になっている
でも、おいしさが分かるようになったのは体を鍛えるためにボクシングを始めた27歳くらいからです。それまではただ飲んでただけでしたね。
たとえばビール。大手4社を飲み比べても味の違いが分からなかったんです。ところが、トレーニングをしてガッと汗かいてから飲むと、舌が敏感になってるんでしょうね。口当たり、苦味、コク、喉越し、それぞれの違いがすぐ分かるようになりました。
そんな体質改善というか変化のせいか、日本酒をしみじみと飲みだしたのもその頃。心斎橋に行きつけの店ができまして、そこの大将が日本酒と料理の相性にやたら詳しいんですよ。「商売柄当たり前や」と言われたらそれまでですが、僕が知ってた料理人の中ではピカイチ。「フグにはこれ、ハモならこっち」と銘柄を指定しましてね。言われるままに試してみたら、うーん……確かに違う。料理のそれぞれの風味を引き立てながら、自身も存在感を示す日本酒があるんですよ。
■ランニングを終えた後のお楽しみ