安定感で出演急増 石野真子が手にした“母親役女優”の称号
あちこちでキャスティングされるのは、高い演技力はもちろん、自然体でいい年のとり方をしているから。無理に若作りしないあたりが、勘違いした美魔女とは違う。
■80年代デビュー組の魅力
元日本テレビのプロデューサーで、現在は「めざましどようび」などを手がける村上和彦氏が言う。
「彼女は制作陣が求めていることを熟知しているし、それを表現することもできる。平たく言えば、安定感があるんです。これは堀ちえみ、井森美幸、森口博子、島崎和歌子といった80年代デビュー組にも共通しますね。みんな自分の役回りを理解しています。しかも、業界歴が長いので、世間の人々からも認知されている。一定のキャラクターを確立した強みがあるのです。特に、彼女たちの若い頃を知る40~50代は、人生をともに歩んできたという親しみから、応援したいという気持ちが湧く。これは大きいと思います」
プライベートでは長渕剛を含めて2度の結婚と離婚のほか、相手の妻公認の不倫劇で世間を騒がせたことも。私生活のほうは安定感にかけるが、そこもまた多くの人に「応援したい」と思わせる魅力なのかもしれない。