空前ブームにNHKとフジ乗った 2つの“ペットドラマ”が話題
夏のドラマが始まったばかりだが、話題になっているのが2つのペットドラマ。ひとつはNHK金曜「ドラマ10」枠、西島秀俊と吉瀬美智子の「ブランケット・キャッツ」とフジテレビ系、渡部篤郎と橋本環奈の「警視庁いきもの係」だ。
「ブランケット」は重松清原作。7匹の猫を飼っている家具職人が、猫がほしい人に2泊3日預けてみて、新たな飼い主探しをする1話完結の話。猫の特徴をそれとなく説明し、飼い主になろうとする家族の人間模様が丁寧に描かれている。
「これほど猫だらけ、猫にこだわったドラマは初めてでは。ありきたりな可愛いという視点ではなく、気ままだったり人間に甘えたりする猫の表情をうまく捉えていて秀作だと思います」(ドラマウオッチャー)
「いきもの係」はフジの死に枠“日9”にとっては救いだろう。今年に入って過去2作とも平均視聴率が5%前後で、ゴールデン帯の連ドラの最下位が続いているが、今回は初回8.9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)で汚名を返上できそうだ。
「ペットは1話ごとで、文鳥、ペンギンと続くのですが、初回の文鳥は意外な生態がちりばめられ、それを事件の解決にきちんとつなげている。アイドル橋本は初の主役級ですが、制服がお似合いでインパクト十分。渡部とのチグハグぶりもスパイスになっている」(同)
空前の猫、ペットブーム。便乗ドラマといわれそうだが、中身は評価してよさそうだ。