渡辺直美に紗理奈 お笑い発“ボーダーレス女優”躍進の理由
■いまや主要キャストに
イモトアヤコ(31)、近藤春菜(34)、友近(43)、ブルゾンちえみ(26)などなど……いずれも端役を通り越し、主要キャストとして名を連ねている。夏クールのドラマでも渡辺直美(29)が「カンナさーん!」(TBS系)で主演を張っている。台頭する理由はなぜか。コラムニストの桧山珠美氏は、「ボーダーレスがひとつの鍵」とこう続ける。
「お笑いタレントや役者が情報番組の司会やコメンテーターを務める時代。同じように芝居の世界でも肩書の垣根を越え、ボーダーレスになりつつある。彼女らを起用する制作側の狙いは演技力より話題性や存在感。演技の世界は女優や俳優、あるいはジャニーズといった事務所枠のタレントらお決まりの面々でキャスティングすることが多く、演者も見る側も閉塞感を抱きやすい。そこに異分子を投入することで起こる違和感や化学反応を期待しているのではないか」
パワフルなボーダーレス女優たちは、なれ合いの世界に風穴をあけることができるか。