追悼CDに雑誌特集も 大河“政次ロス”は現代女性の矛盾願望
「何回見てもボロ泣き」「立ち直れない」「(政次のいない)日曜日がつらい」――柴咲コウ主演のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」をめぐって、8月20日の第33回放送直後から、ネット上には、こんな書き込みがあふれている。高橋一生演じる井伊家筆頭家老・小野政次の死を悼む「政次ロス」から生じる投稿だ。
小野政次は幼馴染みでもある直虎に思いを抱きながら、井伊家存続のために裏切り者の汚名をかぶってはりつけになり、その意をくんだ直虎自身に槍で突き殺されるという、衝撃的な最期を遂げた。
放送3日後の23日には、追悼CD「鶴のうた」(小野の幼名が鶴丸)が発売。売り切れ続出のため急きょ追加生産が決まった。週刊誌もこぞってこの“政次ロス”を取り上げている。
■制作者も作家も女性
女性人気ナンバーワン俳優とはいえ、これほどの反響はなぜか?
「政次は、現代女性が思い描く究極の男性像だからです」と言うのは、明大講師の関修氏(心理学)だ。