阿川佐和子の起用で読み解く「陸王」のキャスティング力

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 ほかにも目新しいキャスティングが目立つ。上方落語の桂雀々(57)、歌舞伎役者の市川右団次(53)、TEAM NACSの音尾琢真(41)、緒形拳の孫でテレビ初出演の緒形敦(21)……。

 前出の桧山氏は「最近のドラマは他の作品で注目された俳優を起用するあまり、あちこち同じ顔ぶれで役者かぶりも珍しくないですが、以前は多くのテレビマンが日頃から小劇場に足を運び、新たな人材を発掘して起用するのが当たり前だった。手間もかかれば当たり外れのリスクもありますが、見る側にとっては見慣れない役者が出てくると興味を持つ。話題にもなる。半沢、下町、陸王はいずれも原点回帰のキャスティングを行い、丁寧に作っている。それが功を奏していると思います」。

 朝ドラ「ひよっこ」(NHK)でブレークした今をときめくイケメン俳優、竹内涼真(24)も絶賛出演中。だが、こちらはもくろみが外れたという声も聞こえてくる。

「地下アイドルの里々佳との熱愛が発覚したことで株が急落。OLや女子高生らは冷ややかな目で見ているそうです。今度ボディーブローのように効いてくるかも」(TBS関係者)

 まさにキャスティングの妙。秋の夜長に見応え十分のドラマは大歓迎だ。

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